学年制と単位制のちがい
神奈川県の高校には「学年制」と「単位制」の2種類があります。
「学年制」の高校では、中学校と同じようにクラス単位の時間割に沿って授業を受けます。学年ごとの履修科目が設定されています。
一方、「単位制」の高校では、自分で組み立てた時間割に沿って授業を受けて、3年間で必要な単位数を修得して卒業します。異なる学年の生徒が同じ授業を受けることもあります。
ただし、「単位制」のなかには各学年ごとに履修科目が多く指定されていてあまり自由に時間割を組めない学校もあるので事前によく確認しておきましょう。
普通科・総合学科・専門学科の違い
神奈川県の高校にはさらに、勉強する内容の違いによって「普通科」・「総合学科」・「専門学科」の3種類があります。
先の「学年制」と「単位制」の2種類と組み合わさると
- 学年制 普通科
- 学年制 専門学科
- 単位制 普通科
- 単位制 総合学科
- 単位制 専門学科
の5種類になります(総合学科の高校はすべて単位制です)。
「普通科」の高校では多くの卒業生が大学や専門学校などへと進学しますが、学校によっては進路が多様化しているところもあります。高卒就職へのフォローは専門学科ほど手厚くありません。
「総合学科」の高校では、「単位制」の仕組みで、多くの特色ある科目を学ぶことができます(例:ドローン活用講座・心理学研究・演劇概論など)。
「専門学科」の高校では、農業科・工業科・商業科……などのさまざまな学科ごとに専門科目を学びます(普通科目もあります)。普通科や総合学科に比べて就職の割合が高いものの、大学や専門学校などに進学する生徒も多くいます。特に理数科や国際科などは進学校化しています。
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